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「おなかのヘドロをとりなさい」

【第5章-6】痩せも肥満も自律神経の失調

現在、多方面で、痩せる方法が流行しています。食べ物は控え、生野菜を食べ、体を動かすことがだいたいの骨子になっているようですが、私には疑問があります。というのは、もし太る原因が食べ物や栄養の摂りすぎならば、痩せている人はどうなるのでしょうか。栄養のあるものを食べていればたちまち太るはずです。それでも太らないというのは、どういうことなのでしょう。お尋ねしたいものです。

太っている人も痩せている人も、実は自律神経の失調であって、食べ物が原因ではないのです。自律神経の動力を製造している胃腸の疾患なのです。これさえ完全で在れば、痩せた人は太ってきますし、太った人は体形がしまってくるのです。体が要求してくることに逆らわず、食べたいものを食べるのが本来の食生活の姿ではないでしょうか。まして断食や減食などという方法でスマートな体形を望むことは、いたずらに栄養の欠乏を招くだけで体は衰弱してしまいますし、抵抗力も失われ、けっしてよい結果は生まれてはこないのです。よく「腹が減ると欲求不満になり怒りっぽくなる」という人がいます。肥満の奥底には人間の情緒問題が複雑に絡んでいるのです。おなかが空いたり、気分がいらいらしたりすると、無性にモノを食べて憂さを晴らしたいという願望がわくのです。

外国人の書いたものを、何かの雑誌で読んだことがあるのですが、赤ん坊が泣くと、母親から愛情の表現として食べ物を与えられ、慰められます。大人になってイライラしたり、退屈したときに、やはり食べることによって、気分転換をしようとするのは、病気の1つである、というのです。情緒不安定が肥満にも結びつくわけです。肥満を防ぐには食事の時は一口食べたらかならずフォークを置き、考え事をしたり、新聞や雑誌などに目を向けてはいけないとか、例をあげて精神生活の立てなおしを説いておりましたが、その方法論はともかくとして、肥満が自律神経と深くかかわっているという点では私も同意見です。何という雑誌の、何という人が書いたものかは忘れましたが、ほかにその人の書いたものがあればぜひ読んでみたいと思っております。

【Zイオン健康法】 岡部 薫 著
「おなかのヘドロをとりなさい」
宿便を退治して爽やかライフを!
持病の喘息に苦しみ続けた著者が、どうにかしたいと研究を繰り返し辿り着いた先とは・・・
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