古代インドから仏教とともに化粧品と化粧の方法が日本に伝えられてきて、日本の貴族女性も化粧をすることになりました。中国ではすでに二千年も前から二百種もの化粧品が開発されていたといわれます。日本に伝わった化粧品は時代の変遷とともに一般庶民の間にも広まり、日常化し化粧品や化粧の方法も開発されながら今日に至ってきました。現代では化粧品の多さ、人口比による化粧品の消費量、そして美容法の多種多様さは欧米の水準を超えているそうです。現在は女子大生のマニキュア、アイシャドウはあたりまえで、日本の女性のおしゃれは雑誌によると最高水準にランクされているそうです。
女性は自分をより美しく見せるために毎日、いろんな化粧品を使っております。この化粧品を持てば美しくなる。この美容法を続ければ肌が若返る、といわれれば、ひたすらそれに邁進していきます。しかし、化粧品というのは直接、肌に塗って使う以上、当然皮膚呼吸はふさがれてしまい、直射日光を浴びれば肌荒れ、脂やけをおこします。化粧品の中に使われている鉛や石油カスのためです。最近、シミや黒皮病の原因は粗悪な化粧品によるものである、として告発の声があがっていますが、化粧品に使われている油の中には粗悪な鉱物油が使われていたりするのです。そうした石油のカスや鉛を毎日顔に塗っていれば、顔の皮膚が悪くなるのは理の当然です。化粧はうわべを美しく見せるだけの塗装にすぎないのです。