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「おなかのヘドロをとりなさい」

【第4章-5】自宅で温泉

私は三朝温泉へ行ったときのことを思い浮かべてみました。三朝温泉は鳥取県にある温泉でラジウムの名湯として知られています。三朝という名も「3日目の朝には病気が治っている」という意味で名付けられたといわれております。その三朝温泉でたまたまいっしょにお風呂に入っていた土地の老人が私にこういいました。

「私は96歳だが、80年も前の若いころはもっと湯の成分がっ濃くて病気の治りも早かった・・・・・・」

観光ブームによる旅館の乱立、温泉の乱開発で泉質も低下したのかもしれません。これは、ほかの温泉上でもよくみられる現象です。

そこで私は、一般の温泉よりも5倍くらい濃度の高い温泉はできないものかと研究を始めたのです。手当たりしだいにいろいろな方法で、いろんな入湯剤をつくってみました。

たとえば、次のようなものです。

Ⅰ、植物よりイオンを抽出する事を考え、ミカンの皮、ユズ、ショウブ、海草などを入れてみる。
Ⅱ、土が水に溶解するとイオンが遊離するという学説に基づき泥水入湯法(このときは皮膚に泥が進入して後の始末に閉口しました。寝具が汚れるのでムシロを敷布団とする等、とても他さまには見せられぬ姿です )。
Ⅲ、金属塩類を数種類混合したイオン水(金属塩類の投入量が不明なため全身が腫れ上がって死ぬ思いをしました)。
Ⅳ、各地の温泉で産出される湯の花のの選別、混合。
Ⅴ、濃縮温泉水、またはそれに加える薬草などの選別、混合。

これらの体験をもとに2年がかりで昭和46年に理想の入湯剤を完成させたのです。この入湯剤の成分は、アルミニウム、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、硫黄などの塩類をもつ粘土、温泉の湯の花、そしてセンキユウという薬草です。

【Zイオン健康法】 岡部 薫 著
「おなかのヘドロをとりなさい」
宿便を退治して爽やかライフを!
持病の喘息に苦しみ続けた著者が、どうにかしたいと研究を繰り返し辿り着いた先とは・・・
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