太りすぎは中年の女性にとって、大きな悩みの種になっています。一般に採用されているヤセ療法は減食、カロリー制限、甘いものを食べないことなどでしょう。肥満の人にとっては、からだが要求するはげしい食欲も、我慢しなければならないわけで、残酷このうえもありません。そうして、いったん食欲に負けると、何日も何日も努力したことが、一瞬にして水泡に帰してしまいます。それに肥満体の人というのは、食事制限をしても太るのです。
その点、Z式健康法では、食べたいだけどんどん食べてくださいと言って、みなさんを驚かせています。なぜでしょうか。
まず、人体と食べ物との関連性を考えてみましょう。胃腸にはいった食べ物は、内蔵器官のすべてと自律神経の栄養源になっています。その大切な食べ物を減食したり断食したりすると、内臓器官の栄養に不足をきたし、同時に自律神経に必要なイオンも不足することになり、体内の抵抗力も低下するのです。
その結果は、ウイルスにも負けやすく、病気も治りにくいことになるのです。また、ちょっとの傷にも化膿するようになります。皮膚も新陳代謝が鈍化して美しさを失ってしまいます。
もしも食べ物、栄養の摂りすぎが太る原因であるならば、痩せている人が栄養をとってもとっても太らないのはなぜでしょうか。
実はそこに、自律神経の偉大さがあるのです。太っている人も痩せている人も自律神経の失調なのであって、食べ物が原因ではないのです。自律神経の失調は、その原動力のイオンを製造している胃腸のはたらきがわるくなっていることですから、おなかの宿便を一掃して、胃腸のはたらきをよくしてやることが大切です。
したがって、太っている人は好きなだけ食べても、Z式健康法 に専念するならば、次のような体内改革を知ることになるでしょう。つまり、絶食や節食による神経の消耗がないから、日常の暮らしにゆとりがついてくる、体内を増強するので疲れを忘れる、女性に共通な悩みである便秘・冷え性・腹部のデッパリが一掃される、からだが締まってスッキリとさわやかになるということです。