Oさんには電話でよく文句を言われたものでしたが、途中でおやめにならずにつづけられて、本当によかったと思います。私の仮説では、食べ物は肥満に関係ありません。肥満というのは、腎臓の機能が低下したときに、からだの中の老廃物を排泄するはたらきが低下して、体内にたまるということです。
その腎臓機能を自律神経がまもっているわけですが、体内のイオンが不足すると自律神経の失調となり、腎臓のはたらきもわるくなって、それで太ってくるのです。自律神経のエネルギーであるイオンは、どこでつくりだしているかと言えば、それは胃と腸です。だからおなかの宿便をとって、胃腸のはたらきをよくしてやらなければいけません。
そしてイオン入湯によって、皮膚からもイオンを補給してやりますと、自律神経のはたらきも活発になり、それとともに腎臓のはたらきもアップして老廃物を排泄するようになります。肥満もこれで解消するというわけです。
ところで女性というのは、やせることにまことに貪欲な方が多く、150センチの身長、40キロの体重というやせた方でも、まだやせたいからといった相談もよく受けます。こういう人がZ式療法でもっとやせるかといえば、そうはなりません。そういう人は逆に太って、45キロくらいになります。 これは健康体、つまり標準体重になるということです。
自分のからだの調子については誰よりも自分が一番よく知っているはずです。ですから、何か問題があったときは、なんでもかんでも、医師や薬だけに頼ろうとしないで、自らが先生となって克服すべきものであるというのが私の持論です。Z式療法は、自分のからだとよく相談して、自分にあった宿便の大掃除というものを研究し、入湯も自分のからだに合ったイオン濃度、 温度を選ぶのがコツです。