娘の頃は人よりもずっとスマートなほうだったのに、結婚して子供を出産した24歳頃から、体重はうなぎのぼりとなりました。身長159センチに対して体重が75キロですから、標準体重よりも20キロオーバーする有り様でからだに合う服もありません。ちょっとした買い物とか人前にでるたびに、みじめな思いをしなければなりませんでした。
また、胃腸の調子がわるいのか、ここ3年ほど前から下痢と便秘の繰り返しです。まともなお通じもなく、すっきりしない毎日でした。
夫はカンロクがあっていいなどとのん気なことを言っておりますが、私はそれどころではありません。何とかやせなければいけないと思って食事の制限もしてみたのですが、肥満体の悲しさ、からだが甘いものを要求するのでどうにもなりません。無理に節食しようものなら逆効果で、次の日あたりはむしょうに食べたくなって、おイモやケーキを食べ過ぎるくらい食べてしまいます。
健康関係の本で“宿便”のことを知り、いろいろな薬を飲んでみましたが、効果はさっぱりでした。おなかの脂肪だけでもとろうと電気マッサージも試みましたが、これも効果はありませんでした。そんなある日、知人から紹介をしていただき、Z式健康法 をはじめることになりました。
この療法のやり方は、いたって簡単でした。毎日、おなかの宿便清掃をつづけ、イオンのお風呂に入ることを繰り返すだけです。それに、食べ物は好きなだけ食べてもよいというのです。
毎日、水便があり、最初はビックリしましたが、すぐ慣れました。日がたつにつれて、快感すら覚えるようになりました。最初の1ヶ月で3キロも減ったときには、うれしさのあまり、家の中を飛びまわりました。
こうして4ヶ月くらいで、私はほぼ55キロの標準体重になりました。ところが、そのあとどういうものか、減量がぴたっと止まってしまったのです。水便が毎日出ているのに、その後の1ヶ月ばかり、体重はまったく変わらずです。でも私はとても満足でした。これが自分の限界かなと思い、それ以後は宿便清掃も週1回に切り替えました。
そして去年の暮れのこと、高校時代の忘年会に私はディオールのブーツをはいてさっそうと出席、みなさんをあっと言わせたものです。私が気に入っているスカートもはけて、その夜は最高でした。Z式健康法は、食べ物の制限なしというのが、私には何よりも有難いことでした。