入院生活から学んだこと

先日、ゼットイオン薬品にお邪魔して、いろんなお話を伺っているうちに、15年前の入院生活について思い出しました。

人間は体力が弱ってエネルギーが少なくなってくると、ミミズのような単細胞生物と同じように、究極は食べて排泄することにエネルギーを向かわせるのだということを感じました。また、手術後に集中治療室で管に繋がれて、寝返りがうてなかった時間はとても苦しい体験でした。

そして、病気になって体力が弱ってくることで、元気な強い時には見えなかったものが見えてきました。

元気な私には友達にランクがあり、そんなに上のランクではなかった人が実は私のことをとても大切に思っていてくれていたことに気が付かされ、逆に、こちらが疲れていることを無視して、自分の話したいことだけ話して帰っていく人もいて、新たな視点から物事を考えるきっかけとなりました。

考えてみれば、癌が大きくなりS字結腸を塞いだので即入院となりました。入院以前は、自分の体を大切にするという意識を持っていなくて随分忙しい人生を生きていたのだな～と反省すると同時に、入院した経験を通じ、自然と内観する時間を持つようになり、その時に感じた感覚が今の人生に大きな影響を与えています。