かゆい皮膚病のうちでも、もっとも多いのが皮膚炎と湿疹でしょう。 皮膚炎というのは、一種のかぶれで、外部的な刺激によって起こるものです。湿疹は刺激によってもできますが、全身あるいは左手の同じような位置にできる湿疹のほとんどは、体内に原因があると考えられています。それにもかかわらず、相も変わらず対症薬に頼っている医療のやり方には納得がいきません。
湿疹の治療はなかなか厄介なもので、皮膚科の医師でさえも、湿疹が治せるようになると一人前と言われているほどです。 対症薬ではいくらやっても治らないので、長い経験からようやく、体内に原因があることがわかるというわけです。
とくに、アレルギー性の湿疹の場合には、アレルギーを起こしている原因を見つけようとやっきになりますが、なかなか、それが見つかりません。したがって治療法がわからず、アトピー性皮膚炎とか、もっとひどい全身湿疹の尋常性乾癬の方から、何例かご相談をおうけしたことがあります。私のところへお見えになる方というのは、病院でもどうすることもできないひどい症状のかたばかりですが、その中のひとり、Wさんは、からだ中にくまなく数万という湿疹ができているという、まったくすさまじい症状でした。
尋常性乾癬は、大、中、小、特大と大きさはいろいろですが、根を張って赤くなった湿疹の先の、ウロコ状のカサブタが、カサカサに乾いているところから、この名があります。Wさんの場合は、新聞紙をしいた上で、ピョンピョン飛び跳ねてからだをふるわせると、乾いたそのカサブタがふるいおとされて、一握りほどもたまるのだそうです。
こういう重症の人でさえも、健康法を開始後、わずか2ヶ月で快方の徴候を現し、1年後、克服したのですから、イオンというものが、いかにすばらしいはたらきをもっているか、おわかりいただけると思います。尋常性乾癬も間接ではありますが、原因はおなかの宿便にあったわけで、宿便清掃と徹底したイオン入湯によって、見違えるほど美しいお肌になりました。